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「アンコールの森」再生支援プロジェクト








 


活動報告
(※旧サイトへのリンクはこちら)

「アンコールの水環境」再生プロジェクトを始めました。

 弊センターは、2014年10月から、三井物産環境基金の助成を受けて、「アンコールの水環境」再生プロジェクトを開始しました。本事業は、2017年9月まで実施する予定です。事業概要は以下の通りです。

  弊センターとしては、2006年から「アンコールの森」再生支援プロジェクトとして、植樹を中心に環境保全、環境教育活動等を実施してきました。植樹については一定の成果を得たものとして、今後は、人と自然が調和する環境(=森)をつくるため、木のみならず水も視野にいれて活動を展開していきたいと思います。その考えに基づき、当面は「アンコールの森」再生支援プロジェクトの一環で、「アンコールの水環境」再生プロジェクトを実施していく所存です。

  なお、これまで植樹を行った地区や学校については、引き続きフォローアップを行い、維持管理等に努め、これまで頂いた支援を持続的なものにしていく所存です。

  今後ともご支援の程どうぞよろしくお願い申し上げます。

IDCJ 「アンコールの森」再生支援プロジェクトチーム一同
 

「アンコールの水環境」再生プロジェクト 概要

  カンボジア王国アンコール遺跡周辺地域では、近年の急激な観光化1及びそれに伴う生活環境の変化や人口増加により、森林資源の減少とともに水環境汚染が深刻な問題となっている。特に、200種類以上の淡水魚が生息するトンレサップ湖は“命の湖”とも呼ばれカンボジアの人々の生活を支えているが、増加する化学物質やゴミ等により湖の水質が悪化している。さらに、商業目的の魚の乱獲により地元住民の重要なたんぱく源である魚の収穫が激減しているだけでなく、多くの魚種がIUCN(国際自然保護連合)の定める絶滅危惧種となり、早急な対応が必要とされている。

  かかる状況を踏まえ、本プロジェクトではアンコールクラウ村バイヨン中学校2の生徒達が、カンボジア在住の淡水魚研究者の指導のもとで水環境の重要性を学び、環境保全活動を実施し、関係者に知見を共有することで、豊かな「アンコールの水環境」の再生を目指す。具体的には、現地NGO(JST3)を通して、同中学校で水環境保護クラブを設立する。彼らが水環境と水辺の生物に関する授業を受け、@アンコールクラウ村の水辺調査、A養殖、Bトンレサップ湖でのゴミ拾い等の環境保全活動を実施する。その過程を通じて、水環境図鑑を製作し、@地域の小学校、A保護者等の地域住民、Bシェムリアップ州教員養成校4にそれを配布するとともに、出張授業や発表会を通してその知見の共有を図る。本プロジェクトの目的は以下の通り。

  プロジェクトの目的:中学生が水環境改善活動を持続的に実施できるようになる。
  その活動により、小学校の子供たち、地域の住民、未来の小学校の先生の水環境に対する
  意識が変容し、環境改善が図られる。


  弊センターとJSTは、2010年4月から2013年3月まで三井物産環境基金の助成を受け、アンコール遺跡周辺地域の小学校16校で環境教育ワークショップを実施し、これまでに累計で約2,500人の児童・生徒が参加した。その核になったのは約20名の高校生、学校教師から成る青年グループであり、彼らは小学校の子供たちとともに植樹、ゴミ処理などの活動を行い、森林保全活動を実施してきた。その結果、植樹した苗木は概ね順調に成長している。本プロジェクトではこの経験を最大限生かす。特にプロジェクトの初期段階において、青年グループが中学生の学習や調査実習を支援し、水環境保護クラブの結成を働きかける。また、クラブの補佐メンバーとして、中学生による小学校への出張授業に同伴し、彼らの活動をサポートする。これまでの森林保全活動を通して得た知見や地域小学校とのネットワークを活用し、アンコールの森のみならず、水環境の再生にも取り組む。本プロジェクトでは、“命の湖”トンレサップ湖を始めとする地域の水環境の豊かさを、次世代の子供たちに残すことを長期的な目標に据えている。

以上
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1 カンボジア観光省及び現地メディアによると、1993年に12万人弱だった海外からカンボジアへの訪問者数は2013年に420万人に急増し、2012年のアンコールワット入場者は200万人を超えた。

2 バイヨン中学校は、アンコール・トム西側地域の中学校不足を改善すべく、JST(下記参照)の働きかけによって2013年10月に開校した中学校である。地域の小学校5校(@アンコールクラウ、Aコックベイン、Bコックチャン、Cコックルール、Dコックタナウ)の卒業生を受け入れる。

3 Joint Support Team for Angkor Preservation and Community Development(アンコール遺跡の保全と周辺地域の持続的発展のための人材養成支援機構)(http://www.jst-cambodia.net 参照)。

4 シェムリアップ州教員養成校は、シェムリアップ州唯一の小学校教員の養成校。2年制で、毎年270名の卒業生が当学校から巣立ち、シェムリアップ州とオッドーミンチェイ州全域の小学校に赴任する。



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